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「奥歯」が無いほどボケやすい⁈認知症予防には歯が重要 「生涯28(ニイハチ)」

奥歯則ち、大臼歯でキー(鍵)になる歯、そして一番最初に生えてくる永久歯は、6歳臼歯です。6歳頃に生え加わってくるので、6歳臼歯と呼びます。
わざわざ生え加わると書いたのは、生え代わるのではなく、一番奥の乳歯のもう一つ奥の肉の所に今まで乳歯が生え加わった様に生えてくるのです。則ち乳歯が抜けずに生えてくるのです。
6歳と云えば、幼稚園の年長さん若しくは一年生です。
ですので多くの親は、生えて来た6歳臼歯は乳歯だと勘違いして、永久歯だと気付かないんですね。
そして、一年生にとって、一番奥の歯を磨くのはとても難しいです。
その上生え出してから生え切るまで半年程かかるんですね、則ち長い間、歯肉を被った状態が続く訳です。
と云うことは、歯肉の中の歯には歯ブラシの毛が届かず磨くことが出来ないので、歯磨きでは虫歯を防ぐことは不可能なんです。
又、生えたての歯は虫歯に対する抵抗力が低いんです。
その上、永久歯の溝は乳歯より深いんですね。特に大臼歯の外側(頬側)の溝が深いです。
ですので、全く新しい歯にもかかわらず、生え切った時には既にその溝が虫歯(C2)になってしまっていたってことが多々あります。
それではどうすれば予防出来るのか?
それには、2つあります。
1つは、歯質の強化。
その為には歯へのフッ化物塗布です。
その方法にも2つあります。
(1)歯科医院でフッ化物を塗布して貰います。
5〜6ヶ月毎に塗布するのが効果的です。
(2)自宅でフッ化物洗口液(実は洗口液ではなく、フッ化物塗りたくり液です)を毎晩寝る前に歯磨き後グチュグチュペーして、洗口液を歯に塗りたくりゆすがずに寝る。
若しくは、歯ブラシで歯クソ(細菌の塊り)を除去し、グチュグチュペーしてから、
フッ化物(フッ化物イオン濃度1,000〜1,500ppm)
配合歯磨き剤を歯ブラシで歯に塗りつけて流しきらない様に軽くゆすぐ。
もう1つの予防法は、虫歯菌に餌をやらないことです。
餌、則ち砂糖を口に入れる回数を3度の食事以外、1日1回にすることです。ダラダラ食べや分割食べはNGです。
そしてお口の中に滞在している時間が長いアメと、回数が増えるラムネと炭酸ジュースとヨーグルトジュース(ヤクルト等)は永久歯が生え切るまではお口に入れない。お茶や牛乳は大丈夫です。
又、砂糖の入っていないものをオヤツにする。大人はアメニティでオヤツを食べますが、子供にとってのオヤツは、本来一度に充分な量が食べれず3度の食事だけでは充分な栄養分を摂取出来ない子供が、必要な栄養を摂取する為に食べるのがオヤツです。ですので何もオヤツが、甘い必要はないのです。
例えば、トースト、焼芋、チーズ、たこ焼き、おむすび、コロッケ、唐揚げ、ハンバーガー、苺や蜜柑や葡萄やバナナやスイカ等の果物であれば虫歯になりません。
(果糖はショ糖に比べて虫歯になるスピードが、1/100以下になります。)
これを「シュガーコントロール」と言います。
これしか無いのです。
この6歳臼歯と同じことが12歳臼歯でも起こります。
12歳と云えば、6年生そして、中学校に上がった頃です。則ち、子供の口に対し、親の目が届かなくなる頃です。
一番最初に失う歯は6歳臼歯と報告されています。その次が12歳臼歯です。
ですので、親は幼稚園の時に次に生え加わってくる6歳臼歯は永久歯だと強く認識して、フッ化物塗布とシュガーコントロールをして6歳臼歯を虫歯にさせない。
6年生児童に12歳臼歯は一生を左右する歯であることを知ってもらって、12歳臼歯を虫歯にさせない。
ボケ防止は6歳臼歯と12歳臼歯の予防にかかっているのです。
則ち、ボケは6歳から始まるのです。